原産は中国北部、黄河上流に広がる標高700~2000メートルの高原地帯。
紀元前1~2世紀に中国からシルクロード経由でペルシャに渡ったことから学名が「Prunus persica」、英名の「Peach」は「ペルシャ」が語源です。
中国では、伝説の中に登場する長寿の女神が大事に育てていた果物がモモの「蟠ばん桃とう」で、「西遊記」の孫悟空も「蟠桃」を食べて不老長寿になったことから、モモは「不老不死」、仙人が食べる「仙果」、木の生長が速いことから「魔よけの力がある」と信じられてきました。
日本には2000年以上前に中国から渡来。
弥生時代初期以降の遺跡からモモの核が数多く出土され、また桃の節句や桃太郎伝説としても親しまれてきました。
収穫時のモモは少し硬いので涼しいところで追熟させ、果肉が軟らかく香りがしてきたら冷蔵庫に2~3時間入れて食べるようにしましょう。
冷やし過ぎると甘みが落ちます効能としては植物繊維、カリウム、クエン酸などが豊富で、腸内環境を整え疲労回復が期待でき、おまけに100グラムあたり40キロカロリーと低カロリーなのでダイエット向きです。
参考文献:花図鑑「野菜+果物」、育ててあそぼう「モモの絵本」
【モモの冷製カッペリーニ極細パスタ)】 2人分
《材料》
モモ…1個、プチトマト…10個、バジルの葉…10枚、オリーブオイル…大さじ3、酢…大さじ、ニンニクすりおろし…1/2片、レモン…1/2個、塩・粗びき黒コショウ…少々、カッペリーニ(0.9~1.3mm未満の細いパスタ)…140グラム、粉チーズ…お好みで
《作り方》
①モモは割れ目に包丁をまわし入れねじって2等分(アボカドの要領)にし皮をむいて全体で8等分のくし切り、更に2~3切りにする。プチトマトは半分にカット。バジルは手でちぎる。レモンは飾り用を除いて絞る。
②ボウルにオリーブオイル・酢・ニンニク・レモン汁・塩コショウ、①を加えて混ぜ合わせ冷蔵庫で冷やす。
③カッペリーニは茹でて氷水でしめザルにあげ水けを切り、②に加えてよく混ぜ込み、器に盛り、お好みで粉チーズをかけて食す。
生バジルとカッペリーニが断然お勧めですが、カイワレや細うどん、素麵でも代用可です
お店で食べる冷製パスタを自宅で作って 暑い夏を乗り切りましょう!
文・写真:野菜ソムリエ 今井美和子
7月8日(土) 楽農学校「生きがいコース」の講義で今井さんが講師を務められました。
受講生の栽培した野菜をそれぞれが持ち寄り、今井さんのレシピで野菜メニュー13品目を作った料理を、皆で調理室でいただきました。
収穫したての野菜を調理するのですから美味しいですね。