原産は地中海沿岸から中近東で、冷涼な湿原に野生種が広く分布。古代ギリシャでは消臭や薬草に用いられていました。
日本には19 世紀になって渡来したようですが、特有の香りの為に敬遠され、一般に普及したのは戦後とのこと。アメリカは緑色種が主なのに対し、日本では品種改良によりマイルドな香りの淡黄種が主流です。
《栄養成分》淡色野菜ですが、葉のカロテンは茎の2倍もあります。茎は高血圧予防に効果的なカリウム、カルシウムなどのミネラル分、ビタミンA、ビタミンC、植物繊維などがバランスよく含まれています。特有の香りや苦み成分は食欲不振や頭痛の改善に役立ちます。
《選び方》葉が生き生きとして茎が太く丸みがあり、筋がはっきりしているもの。
《保存法》葉と茎を分けてラップし野菜室へ。早めに食べきりましょう。
生、加熱、香味野菜として料理に利用しますが、たまには葉をネットに入れてお風呂で香りを楽しんでみては?
【セロリのシャキシャキさわやか春サラダ】
材料 (2人分) | |
---|---|
セロリ | 2本 |
きゅうり | 1本 |
ブロッコリー | 小 1/2個 |
ミニトマト | 6個 |
レモン | 1/2個 |
ヨーグルト・ドレッシング (下記をよく混ぜる) | |
プレーンヨーグルト | 大さじ 2 |
エクストラバージンオリーブオイル | 大さじ 1~1.5 |
すりおろしニンニク | 少々 |
黒コショウ | 適量 |
≪作り方≫
①セロリは筋をとり、きゅうりと共に4㎝の長さの拍子木切りにして軽く塩を振りかけてもみこみ、水気をしっかり切る。
セロリの葉は適当に切る。ブロッコリーは小房に分けて茹で、レモンは薄くいちょう切り、ミニトマトは1/4にカットする。
②ボウルに①の野菜を入れ、ヨーグルト・ドレッシングで和え、器に盛りつける。
春の食卓は 清涼感あふれるセロリで~!!
文&写真:野菜ソムリエ 今井 美和子