第三回 有機「BLOFブロフ理論」について

前回、光合成でできた炭水化物CHOが植物の骨格を作るセルロースの原料であると説明しました。では、葉肉にあたる体の部分(細胞)は、どのように作られるのでしょうか?

これもやはり炭水化物が基になっています。
この炭水化物CHOに窒素Nが結合すると、細胞の基礎が出来上がります。

では、この窒素Nを植物はどのように獲得しているのか?
土壌中から根が吸収し、植物体内に送り込み、光合成産物(炭水化物CHO)と結合することでCHONを作り出しています。

では、この窒素Nは、なぜ土中にあるのか?
自然界では、落ち葉等の有機物CHONが土壌微生物によって分解され、植物の根から吸収される位の大きさまで分解され(加水分解)水に溶け込むことで根から吸収される。
取り込まれた窒素Nは、脱水縮合によって細胞となり固体になって行く。(自然界の循環)

近代農業界では、窒素Nは尿素(NH2)2CO や硫安(NH4+)2SO4で畑に投入され、潅水や雨水に溶けて植物の根から吸収されている。
この窒素は、アンモニア態窒素NH4や硝酸態窒素NO3なので水に溶けやすく植物根からの吸収も瞬時に行われる。

自然界の窒素の流れを畑に取り入れたのが有機栽培オーガニックです。
なので、固体の有機物を速やかに植物根が吸収できる土壌微生物が豊富に生存していることが必須なので、近代農業技術で使われる殺菌剤は使わないのが有機農業です。

特にBLOF栽培では、有用微生物菌として、納豆菌・乳酸菌・酵母菌の自家培養をし、作物の様々な生育ステージで利用することが多いのです。
※BLOF栽培で第二の太陽とは、炭水化物(CHO)やアミノ酸(CHO-N)を土中から吸わせることです。