ジャガイモの原産地は南アメリカのアンデス山脈。
5世紀ごろ先住民が主食として栽培し、ヨーロッパには16世紀にスペイン人により伝わりましたが、エリザベス1世が食べてソラニン中毒にかかったため食用ではなく観賞用とされました。
18世紀ドイツの食糧飢饉にフリードリヒ1世がジャガイモを推奨し食用としての栽培が広まりました。
日本には慶長6年(1601年)にジャガタライモ(インドネシア・ジャカルタ)としてオランダ人が長崎に伝え後に略してジャガイモと呼ばれるようになったようです。
春先に出回る新ジャガは完熟する前の段階で収穫し、貯蔵・熟成することなく直ぐに出荷されるため、水分が多くて柔らかく皮が薄いのが特徴です。
ジャガイモは「畑のリンゴ」と言われるほどビタミンCが多く加熱しても損失が少ないのが特徴ですが、新ジャガは更に多くのビタミンCが含まれています。
また高血圧予防に効果があるカリウムなどのミネラル分も多く、皮にも栄養があるので新ジャガは皮を洗って皮ごと食べましょう。
新ジャガは水分が多く傷みやすいのでなるべく早めに食し、保存の際は新聞紙で包み冷暗所で保存します。
参考文献:野菜ソムリエテキスト、花図鑑野菜+果物、shufoo!プラス+新じゃが
【カラフルジャーマンポテト】2人分
≪材料≫
- 新ジャガ…8個(350g)
- 玉ネギ…1/4個
- カラフルパプリカ・ピーマン…小さいもの各1/4個
- ベーコン…2枚
- ウインナー…3本
- 半熟卵…1個
- バター…大さじ1
- ソース(ニンニクチューブ…1㎝、アンチョビペースト…大さじ1、オリーブ油…大さじ1)
- ドライパセリ…適宜
≪作り方≫
①新ジャガは皮つきのまま一口大にカットしレンジ(500W3分)で加熱。
玉ねぎはみじん切り、パプリカ・ピーマンは乱切り、ウインナーとベーコンは各1㎝幅に切る。
②フライパンでベーコンをカリカリになるまで焼いて取り出し、バターを加えて①の野菜とウインナーを炒め、最後に①の新ジャガを入れ全体がなじんだらソースとカリカリベーコンを加えて全体をからめたら器に盛り、半熟卵をのせてドライパセリを振りかけて出来上がり。
(アンチョビを柚子胡椒やレモン汁に変えてもOK!)
春満喫!新ジャガとカラフルピーマン
文&写真:野菜ソムリエ 今井美和子