5月29日、楽農学校OB会の農場見学会が久しぶりに開催されました。
当日は照りつける太陽が真夏を感じるとても暑い日になりましたが、集合会場に参加希望者25名が集まると、「やぁ、久しぶり」とみなさんマスク越しの笑顔と明るい声が響きました。
さて、今回の見学会はコロナ対策のため現地集合・現地解散ができる私たちの「兵庫県楽農生活センター」と「芦田農園」です。
知っているようで深くは知らない「兵庫県楽農生活センター」。
東西に広大な14ha(畑 6.8ha, 水田 5.5ha、果樹 1.3ha)を岩見次長に案内して頂きました。
まずは東エリアの「きのこ館」。
栽培管理をしておられるのは、就農10期生の芦田農園 芦田賢太郎さんです。
いちごの収穫体験のハウスおよび露地栽培による野菜の収穫体験用圃場、食体験レストラン「ファイブ・カントリー・カフェ」の運営もしておられます。大変お忙しい中OB会のために協力を頂きました。ありがとうございました。
ここで栽培されている「菌床シイタケ」はJA兵庫六甲の直売所や高級スーパーで知られる「いかり」でも販売されているそうです。芦屋マダムをうならせる味に自信あり!
雌岡山側に広がる果樹園では南高梅など青梅の収穫体験中でした。
農薬使用を減らして育てた梅の大きな実を、若い女性のグループやご家族連れのみなさんが「こっちに大きいのがあるよ」と嬉しそうに収穫体験をしておられました。
また、ブドウ園では「ぶどうの学校」で丹精込めて栽培中の小さな実をつけたぶどうについて説明頂きました。
県の施設という事もあり、車いすの方であっても収穫体験が出来るよう背の低い仕立てにしたぶどうの樹があり驚きました。
今回の参加者の中には「ぶどうの学校」の卒業生もいらっしゃいまして「ここで育てたぶどうは別格においしい。どこに出しても恥ずかしくない自慢のぶどうが出来る!」という声も聞こえてきました。
農機具の展示や加工施設棟なども説明頂きました。
休憩を挿んだ後になじみ深い西側エリアへ。
学校課の大槻課長の案内で就農コースのいちご高設ハウスも見学、就農生の声を聞かせていただきました。
畑に向かう際にいつも気になりチラチラ見ていたのですがハウスの中まで見学でき感激!
就農コースの設備には最新型の環境制御装置がついた「スマート農業」をめざすハウスいちご高設栽培用1棟、果菜類周年栽培用1棟もあります。
今回は、「果菜類周年栽培コース」で土耕いちごを栽培されている研修生に、いちご栽培結果等に加えて環境制御装置の性能や活用方法について教えていただき、勉強になりました。
さらに保田先生の有機農業塾の圃場、有機農業就農コースのハウス、芦田様よりのイチゴの収穫体験ハウス、スイートコーンの圃場を案内頂きました。
参加者のみなさんからの多くの質問にも丁寧にお答えいただきありがとうございました。
栽培に際し害獣対策や設備投資だけでなく病気にならないよう、さまざま対策も必要である旨お話いただきました。
生きがいコースの圃場と駐車場の往復しかしておりませんでしたが、私が毎週通っているところは若葉マークの農業体験者にとって学べて体験できるテーマパークでした。
秋には感謝祭も開催されるようです。皆さんも、このすばらしい楽農生活センターを再発見しにお運びくださいませ。
お忙しい中、丁寧に案内くださいました、芦田様、岩見様、大槻様に深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。
生きがい36期生 飯田 春美