女性就農生 農場見学会レポート

5月25日、快晴のもと19名の方が参加して農場見学を開催しました。

最初の見学先は、就農コース15・16期を修了された楊世栄さんが営む楊農園。
ビニールハウスと約2haの露地圃場で、見学した際は激辛唐辛子・ズッキーニ・ヤマクラゲ・インゲン・ミニキュウリなどを栽培していました。

栽培する野菜は、主に中華料理でよく使われるものを選んでおり、中国で普及しているWeChatというチャットアプリを使って売り先を募って、全国各地に販売していました。中国では箱単位で購入することが多いため、出荷作業も野菜を箱に詰めるだけで良く、これが作業量を大幅に削減する秘訣とのことです。

基本的には一人で作業をしているため、ハウスでは畝立てを省略して、水やりは点滴チューブで行い、出荷は箱詰め、発送は宅配業者に来てもらうなど、徹底して時間を効率的に使う農業経営を行っており、さらに発展しそうな勢いでした。


二番目の見学先は、長田江美子さんの長田農園。
2016年に有機農業コースを受講した後に就農して、有機JAS認定も取得されています。

スティックブロッコリー・キュウリ・玉ねぎ・ナス・ニンニクなど多くの品目を栽培しており、出荷先はJAの有機部会経由でのイオンや、野菜セットを出すグループにも参加してオーガニック野菜として販売したり、飲食店からも注文があるとのこと。

就農前からされている介護のお仕事を現在も続けており、いわゆる半農半Xと呼ばれるお仕事の形態です。なのでここでも省力化は重要で、畝立ては毎回行わず、潅水も谷水でやるなどの工夫をされていました。
肥料は植物性の堆肥を使い、面積は広げずに本人に合った規模で進めていく、エコロジカル農業を実践されていました。


2箇所の農場見学を終えたあとは、楽農生活センター近くのレストハウスまきば別館「和牛館」での昼食です。

洒落たログハウスの中で和牛の焼肉定食を頂き、その後は広間でコーヒータイム。普段のOB会員同士は、なかなか顔を合わせたり素性を知る機会も少ない中、農作業や農業経営のお喋りを通して相手を知るよい時間となりました。