自然の甘さで夏を楽しく~! 「スイートコーン(イネ科)」

トウモロコシは米、麦と並ぶ世界三大穀物の一つで、完熟前の柔らかいものを野菜として食用。原産は中南米。コロンブスの新大陸発見後世界中へ普及し、日本には16世紀に伝来しました。明治期にはアメリカから甘味種のスイートコーンが導入され、北海道開拓を機に本格的な栽培となりました。

《栄養成分》
でんぷんが主成分で糖質が多く、ビタミンB1、B2、ビタミンC、葉酸は茹でても損失が少ないのが特徴。他にはカリウム、食物繊維も多いです。
(「新ビジュアル食品成分表」参考)

《選び方》
外皮はみずみずしい緑色で、ヒゲはよく枯れた茶褐色。ヒゲの1本1本が粒に繋がっているので、ヒゲはふさふさで、頭までふっくらとした大きめのものがいいです。

《保存法》
収穫した瞬間から糖度がどんどん落ちるので、入手したら早く食べるのがおすすめです。保存の際は皮付きのままラップをかけて冷蔵庫に立てて保存を。

(左:スープ 右:ムース)

フレッシュ・スイートコーン・ムース

≪材料≫ 2人分
トウモロコシ…1本、牛乳…100cc、ヨーグルト…100cc(半日水切りする)、粉ゼラチン…小さじ1、塩…少々、黒コショウ・オリーブ油…適量

≪作り方≫
① ゼラチンは牛乳大さじ1(分量の中から)でふやかしておく。
②トウモロコシは皮を2~3枚残してラップしレンジで加熱。皮をむいて粒を包丁でこそげとり、飾り用に大さじ2をよけておく。
③ミキサーに②と牛乳を入れて撹拌しザルでこし、鍋で加熱。沸騰したら火を止め、①のゼラチン、水切りをしたヨーグルト、塩を加えてよく混ぜ、荒熱が取れたら冷蔵庫で2時間ほど冷やす。
④器に盛り飾り用トウモロコシ、黒コショウ、オリーブ油をたらして出来上がり。

極旨生スイートコーン・スープ

≪材料≫ 2人分
トウモロコシ…1本、水…100cc、塩…少々、ドライパセリ…適宜

≪作り方≫
包丁でこそげた生のトウモロコシの粒、水をミキサーに入れてよく撹拌し、(口触りが気になる時はザルでこす)塩を加えて味を整え器に盛る。お好みでドライパセリを散らす。


フレッシュなスイートコーンを思いっきり食べて夏満喫!!

文&写真:野菜ソムリエ 今井 美和子