原産地はカスピ海・コーカサス地方。
世界ではブドウを生で食べるよりワインとしての需要が大きいです。
それはブドウの原産地の砂漠では水がなく、水不足を家畜の乳や果物で補っていましたが、ブドウは甘すぎて水の代わりになりません。
つぶすと発酵してすぐにワインになり甘くなくて貯蔵もできるので、乾燥地や水の悪いところでは貴重な飲料になり、やがて世界に広がったようです。
≪栄養成分≫
ブドウには、鉄やカルシウム、カリウムなどのミネラルが多く含まれています。そしてぶどうの果肉に含まれる糖質の多くは、吸収されやすいブドウ糖と果糖から出来ていると言われ、体内に入るとすぐにエネルギーとなり、疲労回復に役立ちます。
また紫色系の果皮に含まれているポリフェノールは、強い抗酸化作用で活性酸素を撃退し、動脈硬化や脳卒中、がんなどの病気の予防に効果があると言われています。
≪皮の簡単なむき方≫
ブドウの底の方に切れ目を入れむくと、簡単にむけます。
上からだと栄養を運ぶ維管束が一緒にはがれ途中で中央に行こうと皮が破れますが、下からだと維管束がついてこないのできれいにむけます。
≪甘いのは房のどっち?≫
枝に近い房の上の方が太陽の光を浴びて熟し下よりも甘くなります。
お手軽スイーツで楽しい時間を~ 💛
ぶどうのクラフティ
混ぜて流し込むだけの簡単スイーツ。焼きたてや冷やしたり他の果物でも美味です。11×15㎝容器使用。
《材料》
ブドウ…10粒
卵…1個
砂糖…40g
薄力粉…25g
溶かしバター…10g
牛乳…100㏄
生クリーム…25㏄
バニラエッセンス…少々
《作り方》
耐熱容器に材料外のバターを薄く塗りブドウを皮付きのまま並べる。
卵と砂糖をよく混ぜ 順に材料を加えてその都度よく混ぜブドウの上に流し込み、オープントースターで20~25分焼く。
粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やし粉砂糖をふる。
ぶどうの大人パフェ (2~3人分)
《材料》
ブドウのコンポート
ブドウ…150g(皮と実に分け両方使う)
水…125cc
砂糖…20g
レモン汁…大さじ1/2 → レモン汁以外全てを鍋に入れて加熱、好みの濃度で火を止めレモン汁を加え皮を取り出し冷ます。(底に入れる時は少しゼラチンで固める)
寒天
水…200cc
粉寒天…小さじ1/4
砂糖…大さじ1/2 → 鍋で沸騰させ粗熱とって器に盛り冷蔵庫で冷やし固める。
ブドウのグラニテ(氷) → コンポートの汁のみをパットに好みの量薄く延ばして凍らせフォークでかきとる
《組立例》
好みのグラスにブドウのコンポート、寒天を入れて冷蔵庫で冷やし固め、事前に水切りしたヨーグルト、コーンフレーク、アイスクリーム、ブドウのグラニテ、ブドウをのせミントで飾る。
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文&写真:野菜ソムリエ 今井 美和子